実例:応急処置に17万円の見積もり

壁を小さく開けて塩ビ管にキャップを付けた応急修理

運営者自身が経験した出来事です。どこにでもある水回りトラブルが、どう高額見積もりにつながったのかを時系列で残しておきます。

何が起きたか

蛇口を交換しようとして回したところ、壁の中の配管が折れました。元栓を止めて水は止まったものの、壁の中なので業者に「応急処置でいい」と伝えて依頼しました。

12:00業者に連絡。応急処置でよいと伝える

18:00ようやく到着(約6時間待ち)

到着後見積もりに長い時間をかけ、提示額は約17万円

その後断って自分で修理。作業時間は約2時間

業者の説明

  • 壁の中の配管なので、電線などがあってリスクがある
  • 壁の中が鉄管か塩ビ管か分からないので、鉄管の料金をいただく

実際にやったこと

グラインダーやマルチツールで壁を少しだけ削り、折れた塩ビ管(エンビ管)を露出させて切断し、ホームセンターで買った塩ビのキャップを取り付けました。応急処置としてはこれで完了です。

見積もりのおかしな点を分解する

1. 「分からない」を客に払わせている

鉄管か塩ビ管かは、破損した蛇口の取り付け部分を見れば分かります。確認すれば済むことを確認せず、「分からないから高いほう」で請求するのは順序が逆です。本来は確認してから見積もるものです。

2. 「電線リスク」は調べられる

壁の裏の金属や下地の位置は、ホームセンターで買える下地センサー(金属探知機能付き)などで確認できます。調べれば分かることを「分からない前提」にして不安を材料にするのは、典型的な上乗せの手口です。

3. 「応急でいい」と言っているのに

応急処置は、とりあえず水を止めて生活できる状態にするための最小限の作業です。依頼者が範囲を絞っているのに、本修理並みの金額を出してくる時点で、提案の中身を疑ってよい場面です。

4. 時間の使い方

到着まで6時間、見積もりに長時間、作業は2時間。時間をかけていたのは工事ではなく、金額を積み上げて納得させるための説明でした。

常識的な金額はどのくらいか

壁を小さく開けて折れた管を切り、キャップで止める応急処置なら、材料は数百円〜千円台です。出張費と工賃を含めても、2万円前後が常識的な線だと考えています(地域や時間帯で上下します)。17万円は桁が一つ違います。

この件から得た教訓

  • 「見えない部分」の不安を理由に範囲が広がったら、まず確認方法を聞く
  • 依頼した範囲(応急か本修理か)と見積もりの範囲が合っているか見る
  • その場で決めない。一度断っても水は元栓で止められる
  • 緊急時に検索で業者を探さないよう、連絡先を先に決めておく(備え方)

まねをする前に

運営者はもともと配管の扱いに慣れていたため自分で直せました。壁の中には本当に電線やガス管が通っていることもあります。応急処置の後、配管の本修理は水道局の指定工事店に頼むのが原則です。どこまで自分でやってよいかは自分でできる範囲の線引きを参照してください。