自分でできる範囲の線引き

AIや一般論に相談すると「危ないので業者に依頼してください」と返ってくることがほとんどです。安全側の答えとしては間違いではありませんが、それをそのまま信じると、簡単な作業にも言い値を払うことになります。逆に、何でも自分でやるのも危険です。大事なのは境目を知っておくことです。

水道

自分でできること

  • 元栓(止水栓)を閉める ― 全員が場所を知っておくべき
  • パッキンやコマの交換
  • 配管を伴わない単独水栓の交換などの軽微な作業
  • 軽いつまりの解消(ラバーカップなど)

原則として指定工事店に頼むこと

給水管の新設・延長・移設・修繕といった給水装置の工事は、各水道局の指定を受けた「指定給水装置工事事業者」が行うのが原則です。指定業者以外や使用者自身が施工すると無届工事扱いとなり、給水を止められることもあります。

壁の中で配管が折れたような場合、応急で水を止めるところまでは自力でできても、恒久的な修理は指定工事店に頼むのが筋です。応急処置で時間を稼げば、緊急価格ではなく落ち着いて相見積もりを取れます。

賃貸の場合は、自分で手を出す前にまず管理会社・大家さんへ連絡してください。勝手に直すと費用負担で揉める原因になります。

電気

電気は水道ほど緊急の言い値トラブルは多くありませんが、知らないと足元をすくわれる分野です。

  • 自分でできる:電球・照明器具の交換(引掛シーリング式)、ブレーカーを戻す、プラグ式の機器の入れ替え
  • 資格が必要:コンセントやスイッチの交換、配線工事など ― 電気工事士の資格がないと行えません

ブレーカーが頻繁に落ちる、焦げ臭い、コンセントが熱いなどは、漏電や接触不良の可能性があるので早めに点検を。

ガス

ガス管・ガス機器の接続や給湯器の交換は、資格者・ガス会社の領域です。ガス臭い時は火気を使わず、換気扇やスイッチにも触らず、ガス会社に連絡してください。ここは自分でやらないのが正解です。

確認できることは確認する

壁の裏の金属や下地は下地センサーで、配管の材質は露出している部分を見れば、ある程度分かります。業者に「分からないから」と言われたら、確認する方法を聞き返しましょう。

出典