水回りが一番狙われる理由

住まいのトラブルの中でも、水回りは特に高額請求が起きやすい分野です。理由は単純で、待てないからです。
なぜ水回りなのか
- 水が漏れている、トイレが使えないなど、今すぐ何とかしたい状況になる
- 慌ててスマホで検索し、上位に出た業者にそのまま電話してしまう
- 来てもらった以上、断りにくい。比べる余裕もない
業者から見ると、言い値が通りやすい現場ということです。
「○○円〜」の広告から数十万円へ
国民生活センターは2021年10月、水回り修理や鍵の交換などの緊急対応サービスで高額請求の相談が増えているとして注意喚起を出しています。2018年12月にも同様の注意喚起を行いましたが、その後も相談件数は全国的に増え続けているとのことです。
相談の多くは、ネット広告に表示された数百円〜数千円の安い料金を見て呼んだところ、実際には数十万円を請求された、というものです。
広告を出しているのは受付だけを行う窓口で、実際に来るのは提携先の施工業者、という形も少なくありません。広島県は、こうした広告経由の依頼で高額な料金や必要性の疑わしい工事の請求が繰り返されたとして、事業者名を公表したことがあります。
電話する前・来てもらった時の注意
- 広告の最低料金をそのまま信じない(「〜」の先は青天井)
- 呼ぶ時は「まず見積もりだけ」とはっきり伝える
- 見積もり自体に料金がかかるか、断った場合のキャンセル料はいくらか、先に確認する
- 作業前に、総額と内訳を書面でもらう
- 次々と作業を追加されそうになったら、その時点で止める
- 金額や作業内容に納得できなければ、その場で支払わない
- 元栓を閉めれば、水はとりあえず止まる。焦って契約しない
「呼んだのはそっちだからクーリング・オフはできない」と言われたら
自分で業者を呼んだ場合でも、依頼した範囲を超える契約などでは、条件によってクーリング・オフの対象になることがあります。業者がそう言っても鵜呑みにせず、消費生活センター(188)に相談してください。
一番効く対策は「検索しないこと」
緊急時に検索して選ぶから罠にかかります。水道局の指定工事店、地元の工務店、賃貸なら管理会社など、トラブルが起きる前に連絡先を決めておくのが最大の防御です。火災保険や賃貸の付帯サービスで対応できる場合もあるので、契約内容も確認しておきましょう。
具体的な準備は緊急時の連絡先を先に決めるにまとめています。